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徹底検証番外編・春の工作教室♪
 エーモン工業 FIXシートでパーツを作ってみよう!

 
 
 ▼ エーモン工業 FIXシート
 
 
 
 いや〜、桜も咲き終わって、日中は暖かく( 時には暑く(笑) ) 感じる日が来ましたよね〜
 寒い間は外での作業がツライから、クルマいじりとかはなかなか縁遠くなっちゃうんだけど
 もうこれだけ暖かいと塗料やパテの乾きとか、作業性も良くなるからね。
 だからDIYでいろいろと工作したくなるんだよね〜!!
 
 って事で、今回の工作は、エーモン工業製の FIXシートを使って、ラジエター冷却効率UPを狙う
 導風用の空力系のパーツ ( 既存製品で言うと、某クールラジエター ) を作りました (^-^)v
 
 
 FIXシートとは紫外線で硬化するFRPの特殊シートで、好きな形に合わせてから太陽光などの
 紫外線に当てると固まるので、FRPパーツが割とお手軽に作れちゃうスグレモノです!
 マジでDIY工作派の味方って感じです。普通にFRP工作するとなるとお手軽じゃないもんね。
 このFIXシートで、FRP工作がとっても身近になったと言えます!
 
 身近になったと言えば、、、先々月にもFIXシートを使ってメーターパネルステーを作ったけど
 あの時は試作版のFIXシートでしたが、今回はちゃんと製品版です (;^_^A アセアセ
 
 
 ↓ 例によって、まずは判りやすいように完成状態を見て下さい。(^^ゞ
 
∇ ノーマル   ∇ 施工後
 
 グリルからラジエターまでの間にある隙間をなるべく埋めてやる事で、グリルから入った風が
 逃げ出しにくくなり、ラジエターに当たる風量が増えると言う原理っす。
 これでラジエターの冷却効率がUPする ( と思われる ) ワケだよね。(^^ゞ
 
 私的には原理や効果よりも、ボンネットを開けた時に 「 おっ! いじってるね! 」 って、思わせる
 視覚効果抜群なパーツだと思います。(;^_^A アセアセ
 
 
  ※ えーと、、、 写真はC型ですが、私が乗換えたワケでは無いです。(苦笑)
    知人がGC8型から乗換えたC型をお借りして、施工しています。
 
 
  ※ ラジエター部分は、GC8型系の頃よりも隙間が無くなっていますよね。
    ノーマルでもラジエターの部分には隙間を埋めるスポンジが貼ってあります。
    さすがに、導風効果がGC8型の頃よりも良さそうです。(^^ゞ
 
    なので、グリルとラジエター前方のパネルとの隙間を埋めるパーツを作ってみました。
    ( たしか、、、某クールラジエターは、もっと後方でラジエター上部を覆う感じですよね )

    こうするとグリルとボディーに一体感が出来て、見栄えが良くなりますよね!
    やっぱり見た目の一体感は重要ですからね〜(笑)
    
    まあ、「 ラジエター冷却効率UPを狙う導風用の空力系のパーツ 」 ってゆーより
    それに似た形のモノで、ボンネットを開けて見た時に格好良いパーツってゆーのが
    正しいかも知れないです(笑)
 
 
 余談ですが、マニュアルと言うかFRPパーツ作成テクニックが書かれた小冊子があるので
 これをよく見て色々とオリジナルパーツを作ってみるのも良いと思います〜
 
  
 
 
 
 ▼ 下準備 〜 FIXシートの硬化
 
  
 
 まず、パーツを装着する周辺のバラし作業です。
 エアダクトは10ミリのボルト2本で固定されてるので、これから外します ( 上の写真:左 )
 次にラジエター上部を固定している部分を外します。12ミリのボルトです。( 上の写真:右 )
 
 ちなみに、このボルトを外すとラジエターが多少動きます。ラジエター自体が落ちたりはしませんが
 このステーが外れている状態ではグラつくので、走行とかはしないほうが良いでしょう。(^^ゞ
 
 
  
 
 ↑ エアダクトとラジエター固定用ステーを外したところ( 上の写真:左 )
 
 バラしが終わったら、FIXシートで型取りする部分の下処理です。
 まず、マスキングテープを貼って型取り部分を覆い隠し、さらにその上から台所用などの
 アルミテープを貼ります。( 上の写真:右 )
 
 
  
 
  ↑ 紙に形を写して型紙を作り、FIXシートを切る。
 
 さて、パーツを作る際は、FIXシートを使う分だけを切り取って使うのですが、 
 日中、野外で作業する場合は、型紙を作ってからFIXシートのカットをするのがお奨めです。
 
 FIXシートは日光 ( 紫外線 ) で固まってしまうので、最初に紙で型紙を作るワケです。
 そして実際にカットする時は、日の当たらない屋内に移動してから型紙を使って切る
 のが良いでしょう。
 
 なお、このFIXシートは、普通のハサミでも簡単にカットする事が可能です。
 硬化前のFIXシート自体はゲル状の板と言うか、固まる前はとても柔らかい状態です。
 
 ハサミで切ると、硬化前のFRP樹脂 ( 粘着性がある ) がハサミに付着しますが、
 硬化前であればアルコールで拭き取ると綺麗に落とす事が可能です。
 
  ↓ 燃料用アルコール。 これで綺麗に拭き取れます。
 
 
 
 
  ↓ FIX シートに付いている、ビニールの保護フィルムを裏面だけ剥がして貼り付けます。
 
  
 
 日光 ( 紫外線 ) に当てても、瞬間的に硬化するワケではありませんので、
 ずれないように落ち着いて確実に貼り付けましょう。(^^ゞ
 
 
 
 
 ▼ 硬化したら加工する
 
 硬化すると残しておいた表側のビニールの保護フィルムが簡単に剥がれる状態になります。
 保護フィルムを剥がしてFIXシートの表面に触れるとカチカチになっています。
 これで硬化完了です。
 
  
 
  ↑ 保護フィルムを剥がして硬化を確認したら、ボルトの穴位置を油性マジックペンなどで
     マーキングしておくと、このあとの加工がやりやすいかも。(^^ゞ
 
 硬化したら最初に貼ったマスキングテープごと、一気に剥がします。
 マスキングテープを剥がすと、その上のアルミテープ、そして硬化したFIXシートのパーツが
 一緒に剥がれてきます。
 
 
  ↓ パーツを仮合わせしてみたところ。 ここでボルトの穴位置などを確認しましょう。
 
  
 
 
  ↓ 電導ドリルにホルソーを取付けて、穴を開けます。
 
  
 
 普通のドリルの刃で穴開けしてもOKですが、ある程度ざっくりと開けても大丈夫な部分なので
 ホルソーを使って大きめの穴を開けておくと、あとで取付け時にラクだったりします。(笑)
 
 
  ↓ 表面や角は多少凹凸が出来ますので、サンドペーパーで平らになるように削ります。
 
  
 
  ※ 凸凹部分には、姉妹製品の FIXパテ を使って埋めてやるのがお奨めです。
    FIXパテは、通常のポリパテ系とは異なり、FIXシートと材質が同じになるので
    パテが綺麗に馴染みます。
 
 
 ● ちょっと余談ですが、、、、(苦笑)
 
  
 
 上部のカットは、上の写真 ( 右側 ) のラインのところで切ればよかったです、、、、(;^_^A アセアセ
 そのほうが、風の逃げ道が減って、より導風効果が高まると思われますからね〜
 ここまで作って気が付きました(笑)  (^^ゞポリポリ
 
 
 
 ▼ 塗装 〜 完成
 
  
 
  ↑ プライマー ( 下地 ) を塗って、その上に艶消しブラックを塗りました。
 
 ボディーと同系の色でもOKだと思いますが、ノーマルのグリル上部が艶消しのブラックなので、
 このほうが見た目に馴染みますね。(^^ゞ
 
 パテ処理が面倒だったり、凹凸が多くなっちゃった場合は、普通の塗料を使うよりも
 ピッチコート系の塗料 を使ってみると良いかも知れません。
 多少の凹凸などはピッチコートで消えちゃいますからね (^-^)v
 
 そのほかの方法として、前回作ったメーターパネルステーの時と同様に、カーボン柄などの
 カッティングシートを貼って化粧を施すのもお奨めです。
 
 
  ↓ えーと、、、塗装してから気が付いたんですが、、、、(^^;; ヒヤアセ
 
  
 
 ラジエター固定用ステーには爪部分があるので、爪があたる部分に穴をあけておかないと
 ダメっすよね (;^_^A アセアセ
 
 爪は前方は横長、後方は短いのが2つあり、固定用ボルト穴の周りに3つ追加で
 穴開け加工が必要です。(^^ゞポリポリ
 長穴は、ドリルで数個の穴をあけ、棒ヤスリで削って繋げて長穴にしてやると良いでしょう。
 
 
  ↓ 完成〜!!  
 
 
 
  一体感があって、イイ感じでフィットしてますよね! 
 
 
 
 ▼ まとめ
 
 今回は、見た目の一体感を重視したパーツを作りましたが、FIXシートはこれに限らず
 アイデア次第で、もっと本格的なエアロパーツが作れるお手軽FRP素材です。(^^ゞ
 みなさんも色々とチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 
 今回使ったFIXシートは、20cm × 60cm のモノで、実際に使ったのは約半分の大きさで
 10cm × 60cm ぐらいでした。( もう1回作れそう(笑) )
 
 この他にも、15cm × 20cm や、7.5cm × 12.5cm サイズのモノがありますので、
 用途に合わせてチョイスすると良いでしょう。