▼ 22Bで純正採用、STi カタログに載る唯一のメーカー
 
 俺らインプレッサ乗りのある種の ” 聖域 ” とも言える22B。
 この22Bに純正採用されているのが、アイバッハ製のサス・スプリングだ。
 
 言うまでもなく22Bでは、細部に至るので普通のインプレッサとは違って、
 厳選された極上パーツが組み込まれている。
 STi が、その至高のクルマに相応しいと選んだ、サス・スプリング・メーカー なワケだ。
 
 また、今まで STi のパーツカタログにサス・スプリング・メーカーとして登場したのは、
 このアイバッハだけ! 無論、STi と共同開発してきた事で、他のどんなメーカーよりも
 「 インプレッサを活かす足造り 」 が出来る唯一のメーカーと言えるだろう。
 
 ▼ 創業50年の実績と、その名を世界に知らしめる名門・アイバッハ
 
 世界的に有名・名門であることは、私が今さら語るまでもなく、
 メルセデス・ベンツを始めとして、BMW、フィアット、アルファロメオ、アウディなど、
 世界の名車の定番アフターメーカーとして、無くてはならないブランドだ。
 
  ← メルセデスのパーツカタログ雑誌でも紹介されている
 
 F−1 や、WRC はもちろんのこと、モータースポーツで数々の栄誉を欲しいままに得てきた
 名門中の名門。
 
 厳選されたシリコン系ハイテンションスチール素材を使って、アイバッハ独自の技術である
 ” 冷間成形 ” で造られている。素材へのこだわりと、あくなき追求。そして熟練マイスター達の
 超ハイクオリティーな製品は、他のどんなメーカーも真似できない良さがある。
 
 
 ▼ 車高調の落とし穴
 
 さて、話をインプレッサに戻そう。
 インプレッサの足は、元々WRCでの戦いを基本としているため、サスストロークが多く、
 逆に言えば、サスストロークを少なくすると( 極端に車高を落とすと )、サスジオメトリーの
 関係から動きが悪くなり性能を発揮できないばかりか、負荷が多くダメージも受けやすい。
 
 つまり、インプレッサの本来の持ち味であるハンドリングを活かすならば、
 その構造上、あまり車高は落とせないのだ。
 
 おそらく性能を充分に発揮できるのは、全体的に( 前後トータルで ) 2〜4センチダウン
 ぐらいまでだろう。
 
 この2〜4センチと言う、とても狭い範囲を、車高調を使ってマジで微調整する必要性があるか?
 
 無論、個人の好みや、よく走るコースのクセなどに合わせて、微調整するのも良いだろうが、
 性能が最も発揮できる 「 適正値 」 にビシッと合わせてあれば、街乗りでも、サーキットなどの
 スポーツ走行でも、大概のシチュエーションで、「 楽しく 」、「 速く 」 走れるだろう。
 
 また、一般的に車高調を購入しても、こまめに走る場所に合わせて微調整をする人は少ない。
 買った時に調整して、ずっとそのままってゆーのが、大多数である。
 なぜなら、車高調整すればアライメントが狂うので、4輪アライメント調整が必須になり、
 4輪アライメントの取り直しをしなければ、走行性能ダウンにつなかってしまう・・・
 これじゃあ一般ユーザーには現実的じゃないよね。
 
 ここでもう1度、よく考えてみる。「 車高調は本当に必要なのか? 」
 
 もし、高性能なサス・スプリングが手に入れば、それだけで充分にインプレッサの性能を
 楽しめるのではないだろうか?
 
 俺らが選んで惚れ込んで買ったインプレッサには、そのぐらいのポテンシャルがあると思うぜ!
 
 ▼ じゃあ、実践あるのみ!
 
 まあ、必要とか、必要ないとか、机上の空論をこねくり回しても意味ないし、
 「 やってみて、初めて語れる事がある 」 って言うのが、ワシの持論だ。(笑)
 
 ここは一発、車高調なしで、スプリング交換だけをしてみる事にした。
 
 究極のサス・スプリング・メーカーであるアイバッハが自信を持ってリリースした
 GD型用の 「 プロキット・スプリング 」 を入れてみよう!
 
 スプリング・データは、下記の通り。
 
  品番 : 7710.140
  車高 :     F -32mm      R -16mm (車体によって個体差アリ)
  バネレート : F 4.59kg/mm    R 3.57kg/mm
  自由長 :   F 235mm      R 285mm
 
 
 ※ ちなみに、他車種用は下記の通り。
 
車種 型式 品番 バネレート ダウン幅
レガシィワゴン BG5 7704.140 F/3.59 R/2.96 F/-25〜30 R/-10〜15
レガシィワゴン BG9 7704.140 F/3.59 R/2.96 F/-10〜15 R/-10〜15
レガシィワゴン BH5( GT-B E-tune ) 7708.140 F/4.18 R/6.12 F/-25〜30 R/-15〜20
レガシィB4 BE5( RS-K ) 7708.240 F/3.26 R/5.81 F/-25〜30 R/-15〜20
インプレッサ GC8( STi 除く ) 7706.140 F/3.06 R/3.37 F/-25〜30 R/-15〜20