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 ■ 記事No.1010 パワーアップしたハズなのに、パワーダウンした気がするのはなぜ?

    これには大きく分けて、原因は2つ。

     1.本当にパワーダウンしてるから。(苦笑)
     2.パワーアップすると体感速度などは、逆になくなるため。

    「1.」の方は笑い事ではないが、実際にあり得る話だ。
    事実、STiバージョンはメーカー製カリカリチューン版と言えるので
    ヘタなマフラー交換するより、ノーマルの方が相対的にパワーがある事も
    充分あり得る。

    単に口径の大きいだけの爆音系のマフラーなどがこれに当てはまることが
    ある。普段は結局「後付サイレンサー」を付ける事になり、結果として
    効率がダウンしてパワーが上がるどころか逆効果ってことになりかねない。

    よく考えて欲しい。マフラーの出口にフン詰まりになる後付サイレンサーを
    装着して、それで本当にパワーが出るのだろうか?(笑)
    無論、パワーが欲しい時には後付サイレンサーを外すと言う考え方だと
    言う事はよく判っているが、普段からマフラー出口をフン詰まりに
    しておいて、それでエンジンにとって良い影響があるとは到底思えない。
    (あくまでも私的意見です。また、全てがそうであるとは思いません。
     そう言う後付サイレンサー併用マフラーもあるって言う事です。)

    「2.」の場合はよくある事だ。パワーが上がり、トルクカーブが
    よりフラットになると、人の感覚としては逆にパワーを感じなくなる。
    つまり全体的な「変化量」が減ることで、感覚的に錯覚を起こすのだ。

    またこれとは逆に、この錯覚を利用して実際はパワーが出てなくても
    パワーアップしたように感じる場合もある。
    パワーカーブやトルクカーブの立ち上がり部分が、「段付き」になって
    いる場合にこの錯覚に陥ることがある。
    つまり、パワーの変化量が大きくなるので、パワーが出たと体が感じるのだ。

    最近はどうだか知らないが、昔はこの手の錯覚でパワーが出てると
    勘違いしている「ショップオリジナルパーツ」が多かった。
    逆に言えばユーザーのニーズとして「段付き」のモノの方が
    パワー感が判りやすいので、そのような特性のパーツがよく売れたのかも
    知れない。

    更に突っ込んだ話をすると、ピークパワーは確かに上がっていても、
    全体的にはパワーダウンしているケースもある。
    下の回転域でのトルクが無くなったりして結果として乗りにくい
    クルマになり、速く走らせられない事もある。
    パワーチェック等で、最高出力ばかりに目が行ってると、
    得てしてこの手の落とし穴に陥りやすいので要注意だ。

    まあ、パワー特性に関しては個人の好みもあるので、一概に何が良いとは
    言えないし、また、チューン=パワーアップとは必ずしも言い切れない。
    チューニングは文字通り「調整」であり、自分好みにする事が原点だ。
    その結果としてパワーが上がらない事も、パターン的にあり得るだろう。

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