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エンジン系:連載企画 HKS製 :F-conS  安心 ECUチューニング
 
予備知識編 : 安心して乗れるECUチューニングとは? 【 第1話 】
 ▼ オフ会・連動記事です(^^ゞ
 
 さて、先日発表しました 「 オフ会 」 のご案内の記事ですが、
  
  「 ダイノパック式のパワーチェックでECUセッティングって言っても、ピンと来ないよ〜 」
 
 と、思われる方もいらっしゃる事でしょう。
 
 確かに判りにくいかも知れません。(;^_^A アセアセ
 
 パワー計測とセッティングは、何となく関係するのは判っても、じゃあ、実際にはどうやるの?
 って思われるのも当然です。
 
 そこで今回の第1話では、このあたりの解説をメインにした 「 予備知識編 」 です。(^^ゞ
 
 オフ会の公開セッティングを楽しく見て頂くためにも、ここで 「 予習・復習 」 して行きましょう〜
 
 
 ▼ まずは ” おさらい ” です(^^ゞ
 
 初めてご覧になる方で、「 ダイノパックって何? 」 と言われる方もおられるでしょう。
 また、「 ダイノパックって何だっけ? 」 とお忘れになられた方のためにも、
 まずは ” おさらい ” から始めましょう。(^^ゞ
 
 
 ■ これがダイノパック式 ・ シャーシダイナモ
 
   
 
 ↑ 4輪ともタイヤ&ホイールを外して、代わりにセンサーアダプターを取付ける。
   取付けるとこんな感じ。( 左 ) そしてアダプターをパワーチェック用センサーに接続。( 右 )
  
 
   
 
 ↑ 4輪とも、このようにセンサーに繋げられた状態になる。( 左 )
   クルマ自体は、中に浮いたような状態だ。( 右 )

 ダイノパック式シャーシダイナモは、タイヤ&ホイールを外して計測機器を直接つなぐため、
 確実に正確なデータ取りが出来るのが特長。
 
 ボッシュ式のシャーシダイナモだと、ローラーをタイヤで回してパワーを測る。
 これだとタイヤとローラーのスリップが多く、正確に計ることが難しいとされているが、
 ダイノパック式の場合はダイレクトにつなぐのでスリップ無く、非常に詳細で正確なデータとなる。
 
 また、パワーだけでなく、空燃比計などを繋げて、燃調具合も細かく計測が可能だ
 
 ノーマルのECUは燃調を濃くして安全マージンを多く取っている。
 エンジンにとってベストな空燃比にする事で、もっとパワーを絞り出す事が可能だが、
 パワーが出れば当然エンジンの消耗度も高くなり、リスクも高くなる。
 
 そこで、安心して乗れる境界線を見極めるために、ダイノパック式シャーシダイナモで
 空燃比計測データと、パワー計測データを見比べながら、ECUセッティングを行うワケだ。
 
 
 ▼ ここから予習です(^^ゞ
 
 先に述べた通り、ノーマルは安全性を高めるために、過剰と言えるぐらい燃料を濃いめにしています。
 ですから、多少マフラーやエアクリ交換をするぐらいのライトチューンであれば、
 ECUはノーマルでも安全だと言えます。( 無論、付けるパーツにもよるし、個体差もあるが )
 
 過剰に濃すぎるノーマルECUよりも若干燃調を薄くする事で、燃焼効率が上がって
 パワーも出るようになります。これがいわゆる 「 ECUチューニング 」 です。
 
 しかし、無闇にパワーを上げると、エンジン自体の耐久性や、足周り・駆動系の耐久性も
 著しく低下してしまいます。
 
 また、限界を超えて燃調を薄くしすぎると、エンジンブローの危険性が増大します。
 
 このように、「 パワーに対する耐久性問題 」 と、「 薄くしすぎるとブローする危険性問題 」 の
 2つのリスクを回避しながら、「 どこまでなら、安心して乗れるか? 」 を見極めるのが
 今回のテーマです。(^^ゞポリポリ
 
 
 さて、今回は運良く偶然にも、「 ダイノパックで、ECUセッティングをするクルマがあるよ〜 」 と、
 スーパーオートバックス熊谷店のほうから情報をもらいましたので、早速、取材を兼ねて
 事前調査をする事にしました。
 
 
 ■ F-conS ポン付け ( 工場出荷状態 ) の空燃比
 
  
  ↑ グラフの縦軸が空燃比率、横軸がエンジン回転数
 
  F-conS をポン付けして空燃比を計測したグラフです。
  F-conS には、最初から補正データが入っています。それを使って測った結果です。
 
  これではちょっと薄いですね、、、、
  もちろん、クルマの個体差や取付けたパーツの違いによって、うまくセッティングが合う場合も
  ありますが、ポン付けデータでは、なかなかマッチしないのが実状のようです。
  
  また、いくら、「 薄くすればパワーが出る 」 と言っても限度があります。(^^ゞ
  ノーマルが濃すぎるので、ちょっと薄くすれば丁度良い空燃比になってパワーが出るワケで、
  これではかえってパワーがダウンしてしまうでしょうし、ブローの危険性も高くなってしまいます。
 
 
 ■ 理想空燃比
 
  
  ↑ グラフの縦軸が空燃比率、横軸がエンジン回転数
 
  一般的に、ガソリンが完全に燃焼するために必要な空気の量を理論的に算出すると
  ガソリンが 1 に対し、空気を 約15 ぐらいと言われています。

  トルクや、燃費、 排ガス問題等から考えると、最もバランス良いのが
  この 「 1 : 15 」 の比率と言われているのです。
 
  ただし、エンジン特性の違いや、ターボの あり ・ 無し でも変わってきますし、
  回転数や負荷のかかり具合でも異なります。
  
  インプレッサ( ターボ車 )の場合は、上の図のように、低回転域で 14、
  高回転域で 10〜11 ぐらいが パワー & トルク と 安全性 のバランスが良いようです。
 
 
 ■ ショップオリジナルのデータ
 
  
  ↑ グラフの縦軸が空燃比率、横軸がエンジン回転数
    ( ※ 赤い線がポン付けデータ、緑の線がオリジナルデータ。 )
 
  先ほどのポン付けデータを消して、新たにショップオリジナルデータを入れてみました。
 
  ポン付けと比較すると、かなり理想に近づきましたね!
  ただし、近づいたと言っても、まだまだセッティングとしては甘いです。
 
  例えば、「 マフラーはこれ、エキマニはこれ、エアクリはこれで・・・ 」 と言うように、
  ショップのチューニングメニューとして付けるパーツが決まっている場合は、
  それ専用のショップオリジナルデータで、ある程度良いセンまで行くと思います。
 
  しかし、やっぱり自分の好きなメーカーのパーツを自由に組んでしまうのが一般的ですよね。
 
  今回、取材をさせて頂いたこのクルマも、オーナーが好きなパーツを組んでいましたので、
  このオリジナルデータを ” たたき台 ” にして、いわゆる 「 現車あわせ 」 をして行きます。
 
  マジで、ECUの現車あわせって、大事なんですね〜!!
 
 
 ■ ECUセッティングの ” ここが見どころ ”
 
  では、この現車あわせのECUセッティングを、9月7日のオフ会にて、公開セッティングとして
  みなさんにご覧になって頂くワケですが、事前の情報として 「 見どころ 」 を紹介しておきましょう。
 
  ◆ 見どころ・その(1)
 
   ターボチューンの大敵は、まず 「 ノッキング 」。
 
   一般的に点火タイミングを早めるとパワーが出ますが、限度を超えるとノッキングします。
   ターボ無しエンジンならば、さほど怖くないノッキングも、ターボ車では命取り。(^^ゞ
   エンジンを傷めてしまう危険性があります。
  
   そこで、ノッキングアナライザーを使用して、ノッキングが起きていないかチェックしながら
   点火タイミングセッティングをして行きます。
 
   また、低回転域では点火タイミングを遅らせてやるとエンジンの 「 ツキ 」 が良くなる事もあるので
   この点火タイミングセッティングはとても重要です。
 
   
    ↑ 手に持っているのがノッキングアナライザー。( 写真:左 ) 
 
    通常は、「 プツッ、プツッ 」 と、パルス音が聞こえます。ノッキングを感知すると、
    このパルス音が変化して、ノッキングが発生していることが判るようになっています。 
 
 
  ◆ 見どころ・その(2)
 
   よくECUチューンの話で出てくる 「 補正値 」 とか、「 マップ( またはマッピング ) 」。
   
     「 よく聞く言葉なんだけど、実際はどんなもんよ? 」
 
   って、思われている方もいらっしゃる事でしょう。
 
   ノートパソコンを使って、専用ソフトウェアでこのマップを書き換えて行く作業を
   オフ会で是非ご覧下さい!
   
   
    ↑ マップ書き換え専用ソフトの画面。( エクセル見たいです(笑) 詳細はオフ会で! )
 
 
  ◆ 見どころ・その(3)
 
    セッティングを煮詰めて行くと、それに合わせてドンドンとパワーが出てくる!!
    もちろん空燃比データを見ながら、安全圏内で行っていきます。
 
    刻々と変わるデータを基に、パワーと安全性のバランス良いセッティングへと
    変化して行くさまは、もう!圧巻!!
 
    
     ↑ 計測回数が進む度に、ほぼ理想へと近づいた空燃比。
   
     ※ 1回目が赤、→ 緑 → 青 → 紫 の順でセッティングが進んで行く様子です。
 
 
    
     ↑ ブースト圧 0.9 〜 1.1 に設定してパワーチェック。
 
     どんな設定圧の時でもベストな状態になるように、コンマ1刻みで各設定圧ごとに
     燃調の微調整を繰り返して行きます。
 
     ※ この時点ですでに、約320馬力も出てますね〜! スゲェっ!

     ※ 1回目が赤、→ 緑 → 青 → 紫 → 水色の順でセッティングが進んで行く様子です。
 
  
    最終的にはブースト圧 1.2 まで上げてセッティングします。
    
    さてさて! いったいどこまでパワーが出るんでしょうね!?
 
    その結果は、実際にオフ会の会場で、あなたの目で見て下さい!!
 
 
 ▼ 興味のある方! 見学したい方! 
 
 2002年 9月 7日(土)に、スーパーオートバックス・熊谷店にて、
 
 上記のようなECUチューニングの公開セッティングを行います!
 
 興味のある方、実際にご自身の目で見て確かめたい方! 是非、お越し下さい!!
 
 
 詳しくは、こちらのページ をご覧下さい。
 
 
 
 
 
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