GC8系 WRX 新インプレッサWRX NB
全長 4350 4405 ( 55ミリ UP )
全幅 1690 1730 ( 40ミリ UP )
全高 1405 1435 ( 30ミリ UP )
室内長 1800 1890 ( 90ミリ UP )
室内幅 1385 1380 ( 5ミリ ダウン )
ホイールベース 2520 2525 ( 5ミリ UP )
トレッド 前 1470 1485 ( 15ミリ UP )
トレッド 後 1460 1475 ( 15ミリ UP )
最低地上高 155 150  ( 5ミリ ダウン )
車両重量 1270Kg 1370Kg ( 100Kg UP )
車両総重量 1545Kg 1645Kg ( 100Kg UP )
 
 さて、まずは上の表を見て判る通り、車体の幅も長さも大きくなった。室内は長さが大きくなっているが、
 幅は逆に狭くなっている。これは新設計のフレームと「新環境力骨構造ボディー」のせいだろう。
 その証拠に重量がなんと100Kgもアップしている。(笑) ちょっと太ったんじゃない?(;^_^A アセアセ
 まあ、この100Kg増と言う「代償」を払ったおかげで(?)、ボディー剛性と安全性アップを確保したワケだ。 
 
GC8系 WRX (G型) 新インプレッサWRX NB
 さてさて、上のグラフを見てビックリ! 「マジすか?」状態だ!(笑)
 グラフの単位やメモリの単位の違いは仕方ないとして、問題なのはカーブの向きだ。
 低回転域で、円弧の向きが、GC8系では下向きなのに対し、新型では上向きなのだ!
 つまり、トルクの出方が、今まではある回転域まで急激に変化していた部分が、上向きカーブになったことで
 パワーカーブがどの回転域でもスムーズになって、エンジン特性としては、極めて「扱いやすい」方向性を持っている。 
 これは新しく装備されたAVCS機構のおかげであろう。
 
 しかし、GC8系の280馬力に対し、新型は250馬力。では、30馬力は何処へ消えてしまったのだろうか?
 その答えは意外な部分に隠れている。
 
  1.圧縮比が、GC8系8.0 → 新型9.0 にUP
    ターボ車のパワーアップでは、通常、圧縮比を下げて過給圧アップを行う。今回はこの逆だろう。
    おそらくGC8系の240馬力仕様(WRXワゴン)がベースとなったような気がする。(240馬力仕様も圧縮比は9.0)
    このパターンから考えて、圧縮比を上げて過給圧を下げ、低回転域のパンチを増やし、更にAVCS機構によって 
    低燃費と扱い易い「下からのパワー」を得ていると考えられる。(2200回転で、ピーク時の80%のトルクを発生)
 
  2.環境問題、税金、日本経済上の景気問題
    平成12年基準排出ガス低レベル基準をクリアすることで、2000年9月30日までは、通常税率5%が4%に
    軽減される。(2000年10月1日〜2001年2月28日までは、5%→4.9%) 
    これは環境問題と景気回復のテコ入れ策(メーカーへの行政指導など)が大きく関係しているためだろう。
    パワーを上げれば当然このあたりの問題をクリアするのが難しくなる。(苦笑) 
    STi バージョンの登場が遅れているのも、このへんが関係している可能性あり。
 
 と、言うところがこの30馬力を「捨てて得た」部分であろう。