オリジナル 6速クロスレシオミッション

 近年では、トランスミッションメーカーが既に生産している製品を
 そのまま搭載すると言うのが一般的な中、100%自社生産で
 スバル独自の”こだわり”が隅々にまで詰め込まれている。

 この新6速ミッションの最大の特長は、強度の高さだ。
 ハードなスポーツ走行を考慮した設計で耐久性・信頼性は非常に高い。
 ショートストロークでスピーディーにシフトでき、しかもカチッと収まる
 剛性感あふれるシフトフィーリングは、この6速ミッションに込めた
 こだわりのひとつだ。
 スポーツ走行中のシフトミスを確実に防ぐために、リバースはシフトノブの
 下のスライダーリングを引き上げで行う操作方法となっている

 

 

  NewSTi 上下 NB/GC8 上下差 GC8クロス 上下差
1速 3.636   3.166   3.083  
2速 2.375 -1.261 1.882 -1.284 2.062 -1.021
3速 1.761 -1.386 1.296 -0.586 1.545 -0.517
4速 1.346 -0.415 0.972 -0.324 1.151 -0.394
5速 1.062 -0.284 0.738 -0.234 0.825 -0.326
6速 0.842 -0.220 -----   -----  
減速比 3.900   4.444   4.444  
後退 3.545   3.333   3.333  
左の図は新6速と従来の5速との比較図だ。
(新型NBの5MTはGC8系とギヤ比は同じ)
 
赤い線の方が新6MTで、これを見ると判る 
通り、ほぼ均一に6速のギヤ比が配置され 
ているようだ。 
 
また、左下のギヤ比表をみると、もっとこの 
6MTの凄さが判って来る。 
 
従来のGC8系の5MTクロスだと、どうしても
下のギヤ側に照準を合わせるために、上の 
ギヤ(5速)は、標準の5MTと比べて低めの 
設定となる。 
つまり5速クロスの最高速は低いのだ。 
 
しかし今回の6速採用により、足りない部分 
を補う形で全域においてギヤ比をカバーして 
いる。そのため最高速も6速の方が高い。 
(無論、180Km/hでリミッターが効くけどね。)
 
また、ファイナルが3.9と言うことで、クロス 
でありながら、”伸び”も期待出来そうだ。