＜７月　７〜１３日＞　飛びまくり、全戦全勝の快進撃。
いやはや、毎日飛べています。
車で２時間以内に移動できるエリアが沢山有るので、
その日のコンディションから判断して、エリアを選択し移動します。
※時差とサマータイムの関係から、２時間引くと、
　日本と同じ時間帯になります。

〔７日、Ｍｏｒｚｉｎｅ〕“肩慣らし”
曇りだが、リッジソアリング可能。南西弱風

〔８日、Ａｎｎｅｃｙ，Ｍｏｒｚｉｎｅ〕“ウェルカム”
曇りのち晴れ、時々曇り。西中風。
朝（１２時頃）飛び一本して、エリアに慣れてもらった。
ウェルカム・ビジターと言えるコンディション。
どぎついサーマルもなく、美しいアネシー湖を見ながらの遊覧飛行に、
各国から来た大勢のパイロットが大満足。私は、一人トップアウトし、
湖横断に成功！　勿論、帰っていきました。

　※トップアウト．．．．テイクオフした地点の高度より高く飛ぶこと。
　　　　　　　　　　　　上昇風などがないとなかなか難しい



夕方、モリジンに帰ってから、アーベントでフライト。

〔９日、Ｍｉｅｕｓｓｙ，Ｍｏｒｚｉｎｅ〕“発祥の地”
晴れ、時々曇り。南西中風。
“パラグライダー発祥の地”、ミューシーにてフライト。
朝（１２時頃）飛び一本して、エリアに慣れてもらうつもりだったが、
既に、ソアリング可能になったので、そのまま飛んでもらった。
上空は比較的、風が強かったが、荒れているという様ではなかった。
３時間前後フライトして、皆満足してランディング。

　※ランディング．．．．着陸すること



夕方、モリジンに帰ってから、アーベントでフライト。

〔１０日、Ａｎｎｅｃｙ〕“アネシー・マジック？”
曇りのち晴れ、時々曇り。南西中風。
いよいよ絶好調なコンディション。アネシーの岩盤を皆トップアウトし、２３００ｍ。
次々と湖横断に成功し、リターンします。私は、湖を横断した後、
半時計回りに湖の縁を飛んで帰っていきました。
丁度、皆さんが対岸に行って、帰ってくるところだったので、上空から記念撮影。
まだまだ、コンディションが良さそうなので、アネシーの街の上空に
観光フライトに向います。カジノやアリーナがはっきり見えて、
ご機嫌！？　



のはず・・・だったが・・・？　何か変だ？
真直ぐ飛んでいるだけなのに、高度計がドンドン上昇している？
既に、２３００ｍ。と、見上げると上空に、周辺の雲とは明らかに違う、
削る前の鰹節の様な雲が・・・？　ビッグ・コンバージェンス発生か？
雲は、アネシー湖を縦方向に一刀両断。



　※コンバージェンス．．．．
　　　　　　　性質（向き，温度，湿度）の違う空気が衝突した時に、
　　　　　　　一般的にいうと、帯状に上昇気流が発生します。
　　　　　　　それが広範囲にわたる物をビッグ・コンバージェンスと言います。

これが噂に聞く、“アネシー・マジックか？”　これは、湖の対岸に行くしかない。
かくして、湖縦断のフライトが始まった。旋回していないのに、
いやいや、湖上空でサーマルがないはずなのに、１〜２ｍ／ｓで、上がる上がる。

　※サーマル ．．．．太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。
　　　　　　　　　　　この風を使ってパラグライダーは上昇します。

ハッキリ言って、湖の上で上昇するのは、とっても気持ち悪い。
２４００ｍ，２５００ｍ，・・・，２８００ｍ。雲底はまだ遥かに高い。
ＧＰＳの対地スピードが１０ｋｍ／ｈを下回った。
や，やばい！　これ以上上昇すると前に進まなくなるかも？
これは、もうウェーブじゃないのか？　とにかく上昇帯から離れる。
湖の対岸を目指す事、１時間３０分。やっと到着。
過去、数多のフライヤーが湖を横断したかもしれないが、
縦断したパイロットは、いないでしょう！？

〔１１日、Ａｎｎｅｃｙ〕“観光”
曇り、南西弱風。
今日は、観光がメイン。アネシーの街は、夏物バーゲン中！！
えっ、もうバーゲン？　そう、いつもは８月後半にあるのですが、
今年は試験的に、皆がバケーションでお金を使ってしまう前に、
バーゲンをして、商品を売り切ってしまおうということらしいです。
３時頃、日が差したので、軽くフライトをしました。

〔１２日、Ｃｈａｍｏｎｉｘ，Ｐａｓｓｙ，Ｍｏｒｚｉｎｅ〕“エリアのはしご”
快晴、南西強風。
朝一で、シャモニに移動。シャモニは午前中のエリアです。
日中は、風向きによっては、かなり荒れるので、１１時にテイクオフしたのですが、
岩壁をトップアウト（２０００ｍ以上）すると、かなりの荒れ模様。
Ｐａｓｓｙまで、普段なら飛んでいける距離ですが、
セーフティーを考えて、降ろす事にしました。
その後、車でＰａｓｓｙに移動。到着した頃から、サーマルが出始め、
２時間ほどフライトしました。ここでも、私はトップアウトできたのですが、
２０００ｍ以上は荒れていて、風も強いので早々と退散。
その後、地表付近も風が強くなったので、モリジンに帰る事にしまいした。
モリジンでは、タンデムフライトが飛んでいたので、更に、もう一本。
疲れた人は、そのまま、バーで一杯。皆大満足の一日でした。

〔１３日、Ｓａｍｏｅｎｓ〕“飛べないはずが・・・”
雨、のち曇り、のち晴れ。
今日は、朝から雨が降ったり止んだり、天気予報もダメという予報？
私も、今日までお客さんと一緒に居るはずでしたが、
余りに天気が悪いので、ＰＷＣフランスが開催される、
Ｌａ　Ｃｌｕｓａｚに移動を開始しました。
ところが、昼頃から天候が急変して良くなり、
お客さんはＳａｍｏｅｎｓで飛んだそうです。

皆さん、お疲れ様でした。

＜つづく＞

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