パラグライダー世界選手権 & PWC レポート

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 ■ 記事No.08005 PWCスペイン編5

    <7月 30日> ロングタスク成立!
    BRINKEBY圧倒的強さ。2日連続トップ。
    川地は復調の兆し!?

    ■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)

     ターンポイント名           標高    備考
     -----------------------------------------------------------------
     ・D00 240  TO1           2400m   (飛び立つ所)
     ・B10 100  14km 地点 家       1000m
     ・B18 120  22km 地点 教会      1200m
     ・B15 086  27km 地点 教会      860m
     ・B16 098  15km 地点 教会      980m
     ・B31 117  18km 地点 教会      1170m
     ・A24 091  2.1km 地点 ゴール     910m   (着陸する所)
     -----------------------------------------------------------------

    地図  ※拡大表示はここをクリック

    (画像の上=北、右=東)

    Window Open 13:45
    Start time 14:15 Start line 6km,
    合計96.8km, min(競技成立最低距離)40km

    ※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は
     標高(×10m)を表しています。___は未計測。
     スタートライン6kmとは、最初のターンポイントから
     6kmの所がスタートラインという事です。
     スタートタイムがくるとカーテンができると思ってください。
     つまり、スタートタイムが来たら、このカーテンをくぐればいいのです。

    <結果速報>
    RANK NO NAME           Time/Dis POINT
      1 43 BRINKEBY Peter     17:23:09 1000
      2 12 HOFER Alex        28:55  904
      3 16 SPRUNGLI Vincent     32:36  849
      4 14 BEROD Patrick       32:42  848
      5 26 BOLLINGER Hans      33:48  833
      5 313 SAIZ BARREDA Jose Ramon  33:48  833

      10 30 KAWACHI MASATAKA     34:41  821
      12 41 KATO Go          35:03  816
      35 15 TSUJI Tsuyoshi      52:58  628
      39 40 TADANO Shoichiro     57:58  589
      46 110 YAMASHITA Shingo    18:01:16  566
      -- 231 KAMIYAMA Kazuko     飛ばず  ---

    <結果速報 総合>
      14 41 KATO Go             1641
      23 30 KAWACHI MASATAKA         1522
      28 15 TSUJI Tsuyoshi          1369
      45 40 TADANO Shoichiro         1137
      47 110 YAMASHITA Shingo         1116
      -- 231 KAMIYAMA Kazuko         ----

    <詳細レポート>
    今日は、昨日よりコンディションが良い予報です。
    オーガナイザーは早々にタスク発表。なんと96.8km。
    ただし、今日は、ハイウエー・リッジ(全長15km弱)を使います。

    今日のタスクの勝負所は、ズバリ! 
    “B16を撮った後の何処で、スパートをするか?”です。そう、昨日と同じ場所。
    しかし、もう一つ、キーポイントになる場所があります。
    それは、B10を撮った後に、B18に向ってどのルートを通るか?です。
    考えられるのは、以下の2つ! さあ、レースはいかに?

    1)直接B18に向うコース。
      当然、距離は一番短く速いのですが、低くなる可能性が有ります。

    2)一度B9のある尾根に戻ってから、B18に向うコース。
      遠回りですが、B18に向けて、クラウドストリート
      (文字通り雲の道で、サーマルが列になってる)が発生しやすい。

     ※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。
               この風を使ってパラグライダーは上昇します。

    昨日と同様に、絶好のポジションに着き、
    スタート時間もGOODタイミングでスタート! (^○^)/
    そして、早くも今日のレースの明暗を分ける局面に入ります。
    大集団は、1)3割、2)7割(川地含む)に分かれます。
    ドンドン先行する1)のグループ。ゆっくり高度をキープする2)のグループ。
    “勝負の女神”は、どちらに微笑むのか?

    2)の集団が、B9の尾根で上げ直しに成功し、B18に向けてやっと進みかけた頃、
    1)の集団は、B30の地点に早くも差し掛かりつつあります。
    しかし、ここで、局面は大きな変化を見せます。
    1)の集団が、方向を90度以上変えて進み始めるのです。
    低くなり過ぎた彼等は、戻って上げ直す事に作戦を変更したのです。
    一気に形勢逆転!!

    そして、この時2)集団のトップグループは10人で、なんと川地がいたのでした。
    B18を撮った後は、いよいよハイウエーです。ハイウエーは、
    垂直に切り立った岩壁なので、そこを飛んでいるだけで上がっていきます。
    猛スピードで進むトップ5人。
    初日トップ、小さな巨人、ピーター・ブリンクビー


    現在PWCランキング2位、パトリック・ベロー,
    フランス最速、バンサン・スピリング,
    スイスの若手ホープ、初日2位アレックス・ホファー,
    そして、日本最速!? 川地。

    抜きつ抜かれつの、デッド・ヒートが続き、B15を撮って、あっという間に、
    勝負所のB16に差し掛かります。B16を撮った後、互いに牽制しあいながら、
    B37の辺りを通過します。この時、なんとB37の周辺が、一時的に渋くなります。
    迫り来るセカンド集団、その時、ピーター・ブリンクビーが一人だけ、
    上げ直しに成功し、ゴールに向けてスパート!!

    他4人はセカンド集団に呑み込まれ、混戦模様になります。
    しばらくしてから、コンディションが良くなり、集団はゴールに向けて移動開始し、
    そのままゴールに、雪崩れのごとく、流れ込みました。

    <つづく>

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    <PWCのホームページ> http://www.pwca.org/
    PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。

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