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チューニングのベクトルをどこへ向けるか
知らないと損をする速い車の作り方 アッと驚くチューニング理論
 

チューニングのベクトルをどこへ向けるか

 
車を購入したら、誰でも 一度は考えるであろう 「 カスタマイズ 」 や 「 チューニング 」 。
特に 「 改造しよう! 」 とまでは思わなくても、漠然と 「 もっとパワーを! 」、「 もっと速くならないか? 」
のような気持ちを経験することはあるでしょう。

こういった思いがきっかけとなってチューニングが始まるワケですが、ここでもっとも重要なのは、
出来るだけ具体的に考えるという事です。
やはり方向性をしっかりと決めておかないと、迷走してしまいますからね。

可能であれば車両を選ぶところから、チューニングを前提に方向性を決めて購入するのが良いでしょう。
なぜなら、車両によってはチューニングに 「 向き ・ 不向き 」 がありますので、車を買う目的がチューニングを
主体とするならば、それに適した車両を選ぶべきなのは当然の事です。

無論、車を 「 チューニングのためだけに購入する 」 というのは一般的ではないですから、
ご自身の使い方として、目的別に比率を与えておくと良いと思います。

例えば、通勤等で使うのが 50%、家族のためやレジャー等で 40%、カスタマイズやチューニングを
楽しむのに 10%、 …というように具体的に分けることで、いじる方向性が段々と見えはじめて来ます。
通勤で使うなら、あまりうるさいマフラーは避けたいですし、家族を乗せる事が多いならば乗り心地にも
配慮しなければなりません。このように出来るだけ明確な区分けをすれば、それだけいじるための方向性が
決まりやすくなります。


さて、前置きが少々長くなりましたが、ここから本格的にチューニングについて考えて行きましょう。

まず、「 速くする 」 には、どうするか?
何の目的意識もなく、エアクリやマフラーを社外品にして車高調も入れれば速くなる? …のように
パーツを取り付ける事ばかりを考えて、その目的が漠然となってはいけません。

どのような速さを求めるのか、「 速さの定義 」 も大切です。
最高速を求めるのか、テクニカルなコースで速く走りたいのか、それとももっと違う事なのか、
自分がまずどうしたいのか、目的をハッキリさせましょう。

目的やその方向性によって、それを実現するための 「 方法 」 を選んでいく事がチューニングの醍醐味、
チューニングの楽しいところだと思います。

もちろんその方法は沢山ありますが、大きく分けて以下のような方法を 「 どう配分していくか? 」 が
チューニングのキーポイントになるでしょう。 ようは目的を達成するためのバランス配分が重要です。

1.エンジンの出力 ( パワーやトルク ) を上げる
これが一番判りやすい速さを得る方法ですね。
単純にストレートでスピードを乗せるには、この性能が無くてはなりません。

2.車体を軽くする
これも判りやすい方法。同じパワーのエンジンを積んだ車同士なら、軽いほど速くなる。

3.ボディーを強化する
上記の 「 2. 」 とは少々相反しますが、パワーを受け止めるための高い剛性が有ってこそ速く走れます。

4.空力パーツを利用する
エアロを取り付けることで、走行性能が大きく変わります。

5.操作性やレスポンスを上げる
車を運転する以上、切っても切れない重要な要素が操作に対する反応速度。つまり、レスポンスの良さ。
それと合わせてシートのホールド性やドライビングポジションも速く走らせるのに大きく関係します。

6.駆動系や足まわりの性能を上げる
どんなにエンジンにパワー等があっても、最終的にそれが路面まで伝わらなければ意味がないです。
タイヤの性能や、サスペンションの性能でも速さは変わります。

7.スピードを調整するための性能を上げる
意外と忘れがちなのがこれ、ブレーキの性能です。車を走らせるのは真っ直ぐな道ばかりではないので
状況に合わせて、時には素早く、時にはジワッと微妙なコントロールが出来てこそ、速く走れるのです。


仮に、上記の事柄を全て取り入れたとしても、それで 「 求める速さ 」 が得られるかは別問題です。
なぜなら、それぞれの性能は無制限に上がるワケでは無いので、無計画に盛り込んだだけではダメです。
上手く相乗効果で予想以上に性能が上がる場合もあるかも知れませんが、それとは逆に打ち消し合って
期待する効果が得られない場合もあるので要注意です。
バランス配分を良くして、なるべく多くの性能を引き出すのがキモになります。


ある意味、純正状態はオールマイティーな性能のところで上手くバランスが取れているとするならば、
それに対してチューニングとは、自分の好みのところでバランスを取る事と言えるでしょう。
そのバランスとは、チューニングの目的・方向性があってはじめて決まるモノです。

チューニングをするならば、これらの事をしっかりと決めて行う事をお薦め致します。



次回 「 平均馬力、平均トルクという考え方 」 につづく。。。

内容は、実例をもとにした 「 方向性の違いによる比較 」 のお話しです。
知らないと損をする、アッと驚くチューニング理論。 お楽しみに!

備考

 
※ 記事掲載日 : 2017/09/23

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